土曜日のp4c
- 菱田伊駒
- 2017年7月11日
- 読了時間: 1分
「死んだらどうなるんやろう」と口にした子がいた。よくそういうことを素直に言えるものだと感心してしまう。感情と動きの距離が近い。不思議に思ったら近づいてみる。嫌だと思ったら全身で不快感を表現する。楽しい、と「思う」より前に、笑う。全身をよじらせてはしゃぐ、転げまわる。
「考えること」は理性的な活動だと思っていたが、それも違うのではないかと思いはじめた。「死んだらどうなるんやろう?」そう口にするときの子どもの様子は、つい直前まで大はしゃぎしながら走りまわっていたときと同じように見える。「死んだらどうなるんやろう」、その関心、興味が芽生えたその瞬間には、口からその疑問がそのまま声になっているように思う。
全身で疑問を表現する、とはこういうことなのかと思わされる。「死んだらどうなるのか」という興味に導かれ、想像力が働き、死後の世界、天国や地獄、幽霊、生まれ変わり・・・その日のp4cは、そうしたあらゆることについて次から次へと発言がつながっていった。
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